先日、昔の資料を整理していたら、懐かしい1冊が出てきました。研修生として阪大病院で薬剤師の基礎を学んでいた頃、お世話になった「フォーミュラリー(Formulary)」です。表紙には「15th Edition 2006」の文字。今から約20年前の本ですが、当時その分厚さと中身の細かさに驚いたのを覚えています。

大阪大学医学部附属病院のフォーミュラリー

フォーミュラリーとは?

「フォーミュラリー」というのは、簡単に言うと病院や地域で「この症状・この診療科ではこの薬を優先的に使いましょう」とまとめた、薬の採用リストのようなものです。

似たような効果の薬がたくさんある中で、効果・安全性・コストなどを踏まえて、病院全体で使う薬をある程度整理しておく。それによって治療の質を揃えたり、薬の使い方のばらつきを減らしたりする目的があります。

当時驚いたこと

当時この本を手にしたとき、正直「こんなに体系立てて薬をまとめる仕組みがあるんだ」と驚きました。1つの病院の中だけでも、これだけの調整や合意形成が必要になるんだな、と。今振り返っても、あの分厚さは伊達じゃなかったなと思います。

最近は「地域フォーミュラリー」という動きも

最近では、1つの病院の中だけでなく、地域全体で病院・診療所・薬局が連携して薬の使い方を揃えていく「地域フォーミュラリー」という取り組みも、各地で少しずつ始まっています。

人口減少や医療資源の効率化が求められる中で、地域単位で薬の使い方の指針を作っていく動きは、今後さらに広がっていくかもしれません。

まとめ

まだ全国的に広く定着しているわけではありませんが、薬局を営む立場としても気になるテーマの一つです。今後、この栗東・湖南エリアでもこうした動きが出てくるのか、引き続き注目していきたいと思います。